浮く大便と五本指靴下



浮く大便と五本指靴下
 高齢者医療、地域医療に力を入れている諏訪中央病院の鎌田寛医師
は、「排便後、自分の大便が便器の水の中で浮いていたら食物繊維は
足りているということだ」と言われています。
 戦時中と戦後の食糧難で、日本の食生活は大きく変わりました。農業
では、農薬・化学肥料の多投による大量生産が行われ、食料難を乗り
切ったものの、工業製品の輸出が増大すると今度は輸入食品があふ
れ、日本の農業は危機となっています。
 食生活は、欧米化のせいか?魚から肉、米離れ、野菜・海草離れが進
み、多くの食品には添加物が多用されました。このような中で、病気が増
えないわけがありません。ですから、農薬・化学肥料・食品添加物・原因
不明の病の問題が表面化しだした1970年位から、様々な健康法が民
間で始まりました。健康法の中には、金儲けだけを目的としたいかがわ
しいものや、弱みにつけ込んだ悪徳商法もありましたが、化学的裏づけ
はともかく、実際に調子が良くなったといったものも少なくありませんでし
た。
 たとえば、「1日30種以上の食品を摂る」「食物繊維を摂る」「玄米食」
「腸内菌を大切にする」「発酵食品を見直す」「体の冷えをとる」「半身浴」
「五本指靴下」「飲み水の問題」「自然塩を摂る」「白砂糖は使わない」
「合成洗剤の問題」など等です。これら指摘された問題や健康法の中に
は、今現実に市民権を得た治療法・健康法になり、誰でも試したり、生活
の中に取り入れることが出来るものが多くあります。中でも、「アルカリイ
オン水」や「自然塩」「半身浴」「食物繊維」のことは、毎日のようにテレビ
やラジオで取り上げられています。30年以上前、これらのことがいかが
わしい民間療法として世の中の隅に追いやられていたことが嘘のようで
す。
 さて、私も長年五本指靴下の愛用者ですが、なにしろ、五本指なら何で
もいいといった性格で、ぱっと見よければ靴下の穴など気にしません。し
かし、先日はこの靴下の穴を多くの皆さんに披露するはめになってしま
いました。ある利用者さん宅で、理学療法士さんが、私たちホームヘル
パーを集め、起き上がり介助指導をして下さった時のことです。麻痺の
ある利用者さんに何度もモデルをお願いすることも出来ないので、体型
の似た私に白羽の矢がたちました。「しまった!今日も靴下に穴が!」と
思ったのですが、断るわけにもいかず、皆さんに披露することになりまし
た。同行した従業員は顔から火が出る位恥ずかしかったと言っていまし
たが、「笑いが取れたからいいか」とも・・・。まあ、今後は気をつけなくて
は。