 今である。なにしろ美人タレントはお笑い芸人と必ず？結婚するとか、若 い人の人気をお笑い芸人が持っていっているので、視聴率のみで番組制 作をしているテレビ局なら仕方ないことかもしれない。確かに、金儲けの 手段としてのテレビ局経営であるから、視聴率を競い収益を上げること は必要であろう。そして、人間は一般的に「裸」「叩く」「いじめ」を見ると、 驚いたり、ほくそ笑んだり、愛想笑いしたり、笑ったりするのも事実であ る。だから、「裸」「叩く」「いじめ」を使えば笑いが取れて視聴率が上がり、 収益につながるのならこれほど簡単なことはない。問題は「飛び降りたら いくら」「泥水に飛び込んだらいくら」「クイズでトンチンカンな回答したらい くら」の世界なのだろうか？ 昔「風雲たけし城」という番組があった。今はアメリカ等の外国でそのビデ オがもてはやされたりしていると言う。なにしろ今をときめく「たけし軍団」 等がたけしの居る城を目指して水の中、火の中、泥の中を人の足を引っ 張りながら進軍していく番組であり、笑いの原点と言っても過言では無い かもしれない。しかし、もし外国の人がこれを見て、日本人は毎日これを 見て働いているのかと思われているのだとしたらかっこ悪くて海外旅行に も行けないのも事実である。 一方、プロレスをショーとして特化させたハッスルというものを見たことは おありだろうか？これはすべてストーリー化されたパフォーマンスと観るこ とが出来る。出演者の役柄が決まり、台本、台詞、舞台演出もありきたり かもしれないがきちんとしている。そこには、いわゆる一発芸とかで短期 間ではあるがテレビで引っ張りだこになった少し落ち目のタレントがよく出 演している。裸や暴言系は勿論、芸が無いのにテレビにもてはやされて しまったタレントは貴重な出演者になっているようだ。 ここに今更、「裸」「叩く」「いじめ」のお笑い芸人が子供の教育に悪いとい うわけではないが、私はどんな芸でも演じて見せるのであれば、何を客に 伝えたいかはたとえ単純なことでも必要なことであると思う。しかし、それ が急に奇妙な裸や暴力や奇行を見せるだけの笑いだけであれば、この 国の芸も末と言えるだろう。一昨年売れたＨＧさんはこの前「ハッスル」で 見かけが、昨年売れた地団駄踏んでの「そんなの関係ない」君は、今年 はどこで見かけるのだろう。 「あっしには、関わりのないことでござんすが」です。 |