昔?新ゴールドプランがあった(2)

昔?新ゴールドプランがあった(2)
儒教には本来既存の秩序を維持するというイデオロギー的機能があ
る。その中で一般庶民には情報や知識を教えないという教えがある
そうだ。庶民が情報や知識を得れば、庶民は不平不満を言うように
なるし、知らなければ従順であるという事だ。
10月1日のニュースだが、汚染米の不正転売問題で、農水省内で
野党から資料要求があった場合、資料を提出する前に、自民党に
相談するよう職員に通達していたことがわかった。これは、民主党が
30日に公表した文書で明らかになった。民主党によると、この文書
は農水省大臣官房総務課が作成したもので、「自民党からの指示」
として、「野党からの資料要求については、省庁限りの判断で提出す
ることを厳かに慎み、自民党の国対副委員長らにあらかじめ相談す
ること」と明記されている、と言う。これは、典型的な情報の隠ぺい検
閲だが、以前介護保険関係でも野党議員が厚労省に資料を請求し
ても全然出てこないとの指摘をテレビで話していたことがあった。
さて、新ゴールドプランの事を話そう。いったい新ゴールドプランはど
うなったのだろう。プランがあるなら、実行してみてある時点で評価を
してやり方を変えてみたりするものである。介護の現場ではいつもそ
うしているし、行政からの指導もそうだ。プランの期間が終われば、
最終評価をして次に繋げるのが道理であるはずだ。しかしながら、
新ゴールドプランのそれが良く解からない。2005年に至って、赤字
で財政が不足したことを理由に、継続可能な保険制度にとの方針が
出て介護予防が導入されサービス削減が実施されただけではない
だろうか?サービスが削減されれば事業所は成り立たないから閉鎖
や廃業が相次いだ。それは今回の介護保険改正プランに入ってい
たのだろうか?それにしても新ゴールドプランのホームヘルパーの
目標人数、2004年には35万人はどうなったのだろう?
何にしても、現場ではホームヘルパー不足が深刻になり、限度額不
足や遠距離とかで難しいサービスの依頼が相次いでいる。それに、
少々募集広告の賃金を上げたとところで応募はない。本当にないの
だ。最近の統計調査で、介護事業所に赤字が目立ちその原因が人
件費を上げたこととされているが、どのくらい上げたのだろう。
今年に入って、当社と個人に厚労省の他2つの省庁から統計調査
の依頼が来た。それは評判のよくない情報公開制度とは別であるか
ら煩雑であった。書くには書いて投函はしたものの、その統計がどの
ように集計され、利用されるかは私の手には届かない所にある。そ
の統計が、政治や行政にいいように利用されないことを祈るのみで
ある。