締め切りで行なわれたので応募してみた。以下その全文です。 営し、自らも毎日ホームヘルパーとして介護保険制度に従事してい るものです。事業所発足以前は社会福祉法人の仕事をしながら母 の介護をしておりましたが、私が入院することになり母は施設に預け ることになりました。 私は私の退院を期に、介護者1人でも仕事しながら在宅生活が維持 できるように支援する訪問介護事業所を作ろうと現在の事業所を立 ち上げました。 さて、在宅介護で一番手が掛かるのは食事です。なぜなら一年365 日3食決まった時間に用意しなければならないからです。 ホームヘルパーの仕事の基本は食事排泄清潔ですが、なにしろ食 事は欠かさずに用意しなくてはいけません。それに、高齢者の食事 は概ね柔らかく作らねばなりませんし、柔らかく作るのも刻みもただ 煮込めばいいとか、細かく切ればいいとか言う物ではありません。食 欲をそそるように色を損なわないようにしたり、利用者さんの状況に よりトロミをつけたり相応の技術を要します。 独居にしろ、家族同居にしろ、在宅生活の介護で食事の心配がない ような介護保険制度の運用がなされれば、多くの効果が期待できる と思います。利用者さんの三度の食事の確保こそ、より効果の高い 予防であり、残存機能確保であり、健康維持であり、家族介護の軽 減であります。 そこで、訪問介護事業所と配食事業の連携を積極的に考えられたら どうでしょう?従来より利用者さん1人分の食事をホームヘルパーが 作るのは時間的経済的に不合理との指摘がありましたが、私もその ような意見に賛成です。 訪問介護事業所が配食事業も行なうのは一つの方法ですが、そうで なくとも訪問介護事業所と配食事業所の連携、訪問介護事業所と地 域の食堂、喫茶店等の連携も可能と思います。 食堂、喫茶店等には介護食の講習が必要であったり、従来のような 配食+安否確認の配食事業ではなく、あたためと配膳、摂食確認な どホームヘルパーが極短時間で出来る仕事も組み合わせる必要が ありますから、生活援助30分を新設する必要もあるでしょう。 それに、ホームヘルパーの処遇改善も課題ですが、この点について は一つの尺度として1人のホームヘルパーで何人の介護が出来るか という視点が必要と思います。訪問介護ですから、一度には1人の介 護しか出来ません。ですから、いかに短時間で多くの利用者さんを 回る事が出来るかといった視点が必要です。その点から言っても、 訪問介護と配食事業の連携は効果があると思っています。 私はこの視点で、各方面に提案していきたいと思っていますのでよ ろしくお願いします。 |