第84号

平成26年11月再開1号

名古屋市瑞穂区高田町4-15

有限会社レッイビー

☎052―852-3144

 

年中無休・低価格でバランスのよい配食

独居で年金生活の利用者さんが増えてきました。介護が必要な利用者さんですから、御自分では調理や買い物が出来ない方々ばかりです。ですから、年中無休の営業になりました。今度の年末年始も休まず営業します。お正月には、お節料理も柔らかく調理してお届けします。

年金は減額、目減り、物価は上昇です。限られた生活費の中で、月額何円を食費に回せるでしょう。価格の点でも、当社は努力しています。コンビニやお弁当屋さんの弁当価格は、ここ数年下がっています。中には250円弁当もあるくらいです。当社も250円とはいきませんが、材料の仕入れ先を常に選択し、材料を大切に使い、手間をおしまず調理することのよって低価格を実現しています。低価格と言っても、化学調味料は出来るだけ使わず丸大豆醤油や自然塩・粗製糖を使用しています。量が少なくてもよい利用者さんには、価格の相談もお受けします。

当社には、管理栄養士さんがいませんが、肉・魚・根菜類・イモ類・葉采類は必ず取り入れてバランスの良いメニューに心がけています。そして何より大切にしていることは、食べていただけることです。利用者さんの好き嫌いには、配食事業で出来る範囲で対応します。

しかし、配食事業だけで対応できない利用者さんには、当社で行っている訪問介護事業を同時に利用していただくことで、よりきめの細かい食事の提供を行います。これは、通常の配食弁当をお持ちすると同時に、半調理品を居宅にお持ちしてお好みの調理や配膳を行い、必要なら食事介助も行うというものです。お食事がすすまない方、嚥下に問題のある方はご相談ください。

それに、最近好評メニューに丼物やそぼろご飯があります。義歯が合わない、嚥下が少し悪くなった、唾液が少ないといった方々に好評です。柔らかめのご飯を使った丼物やそぼろご飯は、咀嚼があまりできなくても、飲み込みやすく安全です。

そのような方もご相談ください。お値打ちにお見積りいたします。

要介護の幸せと自由

政府自民党が政権を握り景気がよくなり、給料も上がるだろうと思った国民が大方かもしれないが、株価が上がっただけで格差はより深刻になっています。2年前にこの新聞で「基礎年金の支給額が6万~7万円で、生活保護が認められず、基礎年金だけで月々の生活費をやりくりしなくてはならない方が増えるのは確実である。その方々が要介護になっても、その金額は変わらない。」と書きましたが、予想は的中してしまった。

敗戦の日本では、生活必需品を始めあらゆる物資を量産することが必要とされた。まだ大量生産や大量流通の技術やシステムが確立されていなかったから、多くの物資の生産や流通は町中の工場や商店で行われていて、町の住人の多くはそこで働くことが出来た。

しかし、そこでの生産や流通は現在の大量生産大量流通よりコストが掛かったので、町中の工場や商店は姿を消してしまった。買い物は、個人商店に代わって出来たスーパーになって、少しば


安い品物を手に入れることが出来るようになった。

だが町中のスーパーが繁盛する時代は長くは続かなかった。自家用車を持つことが当たり前になった頃からは、少し遠い大型ショッピングセンターが売り上げを伸ばして、町中のスーパーの大半が姿を消した。だから、このあたりの商店やスーパーはなくなり、ついでに町工場もなくなりコンビニがやたらと目立つ町になった。これが、便利で幸せになったのだろうか?

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今年7月ブータン王国の国王夫妻が来日したときに、「国民総幸福量」と言う言葉が話題になった。ブータンは世界の最貧国のひとつで、所得やGDPのような尺度では下位にランクされているが、そのことと、国民が幸せかどうかは別の問題と言うことらしい。私もこのことには、深く考えさせられた。それに、ブータンの農村風景の写真を見る限りでは、日本の山里と似たものがあるのには驚いた。

しかし、今の日本とブータン大国ではあまりにも条件が違う。今の日本が農業を中心にした、自給自足の国になるのは出来そうもない。

では、政権が代われば日本はよくなるのか?そんなに簡単な話でもなさそうだ。きっと、日本の国民一人一人が生き方を考え直さねばならない曲がり角に、日本は差し掛かっているのだろう。

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さて、この仕事をしていて、要介護の高齢者はお金が沢山あれば幸せかと言うと、それはまったく違うことに気が付いた。人間若いころは、欲しい物もやりたい事が多いし、またそれを楽しむ体力がある。

しかし歳をとれば、体力がなくなるし、食べるにしても少量になってしまう。だから、お金を使うにしても限度が出てくるから、ある程度使えるお金があれば、大体の場合は十分のようだ。それで、今の体力や精神力で出来る、やりたいことが出来ればそれが幸せだろうと考えることにした。他人に迷惑を掛けなければ、それでいいのだろう。

居宅で生活を続けるか、それとも施設などに引っ越すかは利用者さん本人の自由である。居宅には居宅生活のよさもリスクもある。それは施設や集合住宅も同じだ。ただ、ご家族は施設や集合住宅の方が安心と考える。

何にしても、リスク覚悟で居宅で暮らしたいと願う利用者さんや事情で施設や集合住宅に入れない方が居宅生活を続けることになる。

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その中で、利用者さんの話を十分聞き、利用者さんの生活の仕方を理解し、限られた予算の中で利用者さんの健康と幸せを実現することをサポートするのが、私たちホームヘルパーの仕事だ。

だがここ数年その限られた予算が、どんどん少なくなってきた。

しかし、そう簡単には「この予算では、出来ません」とは言えない。

無い知恵を振り絞って、経費を節約し、より効率的なサービス法や時間配分を考え、毎日の仕事に励んでいる。

そんな当社に、「そこまでする必要はない」と言う知人もある。だが、出来るところまでやって、出来なくなっても、なんとか出来る道が見つかると楽天的に考えている。